2時間も観続けるってつらいよね。
2020年5月2日、劇場アニメ『君の膵臓を食べたい』がEテレで放送された。今日録画しといたのを観てみた。感想はともかくとして、2時間観るのってたいへんよね。私、最近はYouTubeの2分ぐらいの動画を好んで観ているので、正直つらかった。
率直な感想
・タイトル、ずるいよね
小説は読んだことがなかった。でもタイトルはかなり気になってた。これって商売
的に大成功だよね。「?????」なんだこれって思わせる。私の中ではこういうの
「発明」ってよんでる。たとえば、ミルクボーイっていう芸人さんのネタで、「コー
ンフレーク」っていうのがあるんだけど、あれも「発明」だよね。
・結論が先
最近の流行りなのか、よく観るYouTubeのチャンネルでも、結論を先に言っ
て、説明している。そのほうが再生されやすいようだ。視聴者としてみれば素直に親
切だなって感じる。
・伏線(ふくせん)
ネタばれになるから詳しくは書かないが、伏線がいくつかあった。伏線があること
で、もう一度観たくなったり、気づき(発見)があって楽しい。
・なぜ主人公は名前ではなく敢(あ)えて「きみ」と呼ぶのか
観ているあいだ、なんで主人公が互いに「きみ」と呼び合うのか疑問だった。でも
これも長い時間、観ている人を飽きさせない工夫。ただ、ずっと言ってるからちょっ
と違和感があった。これも作戦というか演出なんだろうけど。
・途中からエヴァぽくなかった?
後半の方で『ヱヴァンゲリヲン』のような(ふわふわ浮いている)描写があって気
になった。まあこれは私の勝手な感想なので許してほしい。
・人気アーティストとのコラボ
「sumika(すみか)」っいうバンドとのコラボレーション?っていうのか
な、最近アーティストさんが主題歌や劇中歌をまるまる担当しているよね。曲によっ
ては残念に思えたり、どうしてもそのバンドに対してのイメージや主観が入ったりす
るのでバランスが難しい。
商売としては大成功
原作は住野よるさんの小説。2018年公開だったので、時間差はあるが、このアニメをきっかけに、小説を読みたくなった。小説からアニメ、実写化が失敗に終わっている作品もあるけど、『君の膵臓を食べたい』は丁寧につくられているなと感じた。ヒットさせるにはとてもすさまじい努力が必要なわけで、過去に成功した作品のいいところを真似ている感はある(それ自体は全然悪くない)ものの、商売としては大成功である。