あにろっくのブログ

誰かの明日への生きる力になれたらと思います。いやまじめか!

『人生は20代で決まる 仕事・恋愛・将来設計 』を読んで

9年前、訳者あとがきにもあるように、2013年10月21日NHKEテレ「スーパープレゼンテーション」を観ていた。TEDトーク(検索できます。プレゼンテーションが日本語訳つきの動画が観られます)を番組にしたものだ。

当時私は35歳で会社ではいわゆる中間管理職として、会社に忠誠を尽くすふりをしながらも、漠然と独立を考えていた。そんななか出合った番組。『マイケル・サンデルの白熱教室』とか『プロフェッショナル』とか寝る前によく観ていた時期でした。

さて、本の中身であるが、筆者はメグ・ジェイ博士でアメリカの心理学者、カウンセラーです。発達心理学や20代の若者の心理が専門だそう。タイトルにもあるように、20代に向けられた本である。ただし、8年前に発売された本なので、2022年現在30代の方に書かれた本であるから、30代の方はどう思っているのか感想を聞きたい。しかしながら、おせっかいおじさんの私はぜひ今の20代、特に私の子どもたちに向けて直接はやはり言えないので、この場を借りてここに紹介する。

文庫版を買ってしまったので、みなさんには単行本をおすすめします。3部構成になっています。

第1部 仕事

 1章 アイデンティティ・キャピタル

 2章 ゆるいつながりこそ大事

 3章 潜在意識に耳を傾ける

 4章 フェイスブックの嘘

 5章 カスタムメイドの人生をつくる

第2部 恋愛

 6章 結婚をまじめに考える

 7章 家族選び

 8章 同棲は得?それとも損?

 9章 釣り合わない相手との付き合い

 10章 似た者どうし

第3部 脳と肉体

 11章 結果を予測する

 12章 冷静に、落ち着いて考える

 13章 自信はどこから生まれる?

 14章 折り合って、前進する

 15章 妊娠と出産と不妊の問題

 16章 ハッピーエンドから逆算して人生を設計する

となっています。アメリカでは個人やチームになにか問題があると、カウンセラーに相談します。アメリカでは普通ですが日本ではなじみがないので、あまり内容が入ってきません。まあでも、社会に出ると学生のようにはいきませんね。時間割がありませんから。じゃあ好きにやれるかといううと、先輩や上司の顔色をうかがいながら、同僚とも切磋琢磨しなおかつほんの僅かな昇進という道を切り拓かなければならないのだから、そうもいきませんね。問題が無いなんてことはありません。第三者に相談できればどれだけ楽になることでしょう。ちょっと羨ましいです。

私が共感できたのは、2章のゆるいつながりこそ大事、です。会社のいつメンだけでおつきあいしていると、価値観が固定化されてしまいます。そこで、ネットのつながり、知り合いの知り合いに頼ることを勧めています。いわゆるコネクションですが、家族の知り合いや友人の紹介を利用することはチャンスを求めているとき、事態を打開すると書かれています。若いときには自分でなんとかしようとするでしょうが、思い切って知らない誰かに連絡を取ってみませんか?

私は大学を卒業して、わずか4ヶ月後に結婚しました。その3ヶ月後には子供が生まれました。会社や上司には入社してから伝えたので、驚かれましたし、たくさん迷惑をかけました。ただ、たくさん勉強したし、頭を下げ生まれてくる子供と妻のために毎日が必死でした。3年経って辞めることを会社に伝えたところ、引き止められるくらい活躍をしたと自負しています。後からわかるのですが、それが心を壊す始まりとなります。

その話はともかく、30歳になってから結婚して女性が出産すると一般的な話ですが、20代のときと比べて出産のリスクは高いと言われています。その子供が元気に生まれて高校生や大学生になる頃には、50歳目前です。自分たちの老後や親の介護、自身の健康といった様々な心配ごとが重なってきます。

ですから、20代でいろんなことに挑戦して、経験を積んでいく必要があり、その経験が30代、40代になって輝いてくるのですね。先延ばしをすることはあまりいいことはありませんね。私も今になってみれば、46歳になって子どもたちはもう手がかからないし、あと数年すれば孫の顔が見られそうです。

ギリギリのタイミングで会社員を卒業し、個人事業主となり、こうやってブログを書いたり、ツイッターをやったり、たまにフードデリバリーで小遣い稼ぎをしています。先が見えない時代ですが、これを読んでおられる30代や40代のみなさまで既婚の方はパートナーをこれまで以上に大切に。未婚の方はマッチングアプリを使ってみるとか、職場の方に紹介してもらうとか、お見合いをするとかどうですか?とにかくじっと待っているだけでは何も始まらないので、自分の人生に責任を持ちませんか?20代のみなさま、またその親御さん、お節介かもですが、将来設計今からはじめてみませんか?30代はあっという間にやってきます。