あにろっくのブログ

誰かの明日への生きる力になれたらと思います。いやまじめか!

教えるということ2日目

 2023.02.10(金)新規契約のドライバー、Sさんの2日目の研修がスタートした。今日は実際に1日目の業務をやって頂いた。1日目とは違って今日は週末金曜日。めちゃくちゃ仕事が盛りだくさん。まあそうは言っても、自分1人で仕事をやることになったらやるしか無いのだから、研修とは言えいい経験になるはずだ。1日目と同様、Sさんは熱心に仕事に取り組む。あいにくの天気で前日の予報だと雪だったが、積もることはなく雨に変わった。濡らしてはいけない荷物もあるので、シートを掛けたりする手間が増える。伝票は雨で湿って書きにくくなる。合羽を脱いだり着ている暇がないので、濡れたままトラックに乗る。午前中は3件分の依頼をこなして、12時20分頃、昼休憩となる。昼休憩をどう使うのかは、ドライバーとしての資質が問われる。私の場合、お昼休憩は取らないのが基本。そもそも昼飯を食べない。理由は運転中、おそらく他の人よりも眠気を催すからだ。だからいつも、なるべく移動時間に充てることにしている。それ以外はコーヒーを飲んで動画やツイッターを眺めている。基本的にお客さんの現場や会社事務所はお昼休憩に入っていることがほとんどだが、お昼時間を半分の人数時間をずらしているところもある。こういう会社があるのはとても助かる。時間を上手に使えば、1件分の仕事を前倒ししてこなせるし、早く終われることもあるのだ。

 個人的な考えとして、こういう会社が増えれば飲食店やコンビニのレジ行列が減るのではないかと考える。もうそろそろ、同じ時間や期間に一斉に休日や休憩を取るのはやめにしてほしいと思う。休むタイミングや休憩は人それぞれ違っていいのだから。動物のエサの時間じゃないのだからと思ってしまう。ちょっと言い過ぎました、すみません。

 さて、午後は依頼先の指示で2人別で行動する。まあいい大人なのだから、私が付きっきりでなくてもできるだろうということで、Sさんに全て任せた。その後また合流し納品を終えて本日の仕事は終了となった。夕方の降雪を心配して依頼先が気を遣ってくれて早めに上がらせてくれたのだ。とてもありがたかった。帰りは高速道路で帰ることにした。2日間私のスパルタ指導に耐え抜いたSさんもに早く帰って、休んでもらいたかったからだ。トラックの運転はコツが必要だ。特に中年以上の世代は普通免許を取得すれば、4トントラックが運転できる。今の若者が普通免許を取得しても、軽トラックか1トントラックしか運転できない。それらは車体が小さいので乗用車の感覚で運転してもそれほど危険ではないが、2トン以上のトラックを操縦するには内輪差や死角を理解して運転しないと危ないし、実際にこの大きさのトラックでの交通事故が多い。そういったことをこの2日間でSさんに指導したのだから、疲労困憊だったのではないか。しかしながらSさんは、とても有意義な研修ができたと言ってくれた。もちろんお世辞なのは承知だが。せっかく仕事に就いたのに、事故を起こして損害賠償では商売上がったりである。これから1人立ちをするSさん、ぜひ無事故でドライバーを続けてほしい。私も今までなら、優しさだけでなんでも手伝いながらの指導をしていたのだが、独立後はそれは相手のためにならないと分かり、心を鬼にしてできるだけ手を出さないようにした。「教えることは教えないこと」でもあるということが、この2日間で私が学んだことだ。