あにろっくのブログ

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『 THE FIRST SLAM DUNK を観てきた』【再掲】

ギターの演奏から始まった。最初に言おう、この映画はインターハイ2回戦の神奈川県代表、湘北高校秋田県代表、山王(さんのう)工業高校との壮絶な戦いを描いている。あとこの映画『THE FIRST SLAM DUNK』の予告CMにおいてコートで学生と子どもが1on1をしていた子供のほうは湘北高校ポイントガード宮城リョータである。学生の方は兄のソウタである。砂浜で座って海を見つめる女性は宮城リョータの母である。


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なぜ予告CMで宮城リョータなのかと言うと、宮城リョータはインターハイ終了後、湘北高校の次期キャプテンに任命されるからである。そして最後には、アメリカのプロバスケットボールチームで戦っている。そこにはこのインターハイ2回戦で死闘を繰り広げた山王工業高校(以下、山王と略する。)の沢北栄治(えいじ)が対戦相手である。映画では宮城リョータの視点で描かれているように見える。亡くなった兄の思い出と兄の死による母親との確執そして和解というストーリーを中心に展開する。また三井寿(ひさし)との出会い、桜木花道と山王の沢北のストーリーも少し描かれている。週刊少年ジャンプで連載していた当時の空気感を損なわず、現代に少しだけ寄り添った(コンプラ的な兼ね合い)汗と拳とロックな映画に仕上がっている。なぜロックかと言うと劇中、印象的だったベース音、そしてオープニング主題歌を唄うThe Birthday『LOVE ROCKETS』。


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エンデイングでは10-FEETが『第ゼロ感』を唄うからだ。ちなみにアニメーション製作はDANDELiON。『キングダム』や『ドラゴンボール超』、『無職転生異世界行ったら本気出す~』など数多くの作品に携わっていて、東映アニメーション株式会社と資本業務提携をしている(DANDELiONアニメーション、ウェブサイトより)

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正直言って、初見でこの『THE FIRST SLAM DUNK』を楽しむことは困難である。コミックスで予習することが必要だ。リアルタイムで漫画を読んできた50、40代の人達だって記憶をたどりながら観ていたのだから。映画の第一印象は、まるで湘北と山王のバスケットボールの試合を観戦しているようだった。その要因はCGはもちろんのことモーションキャプチャによるものが大きい。それがよりアニメとリアルの境界を見えなくしている。カメラワークも工夫されていて見やすく面白い。またスラムダンクで有名なセリフや安西先生の眼鏡の奥の目の描かれ方などハズしていないところも良かった。映画公開前に賛否両論あった声優陣の交代も、リアタイ世代ははじめ違和感がどうしても拭(ぬぐ)えないが、そういうものだと思って観ていれば気にならない。(もしかすると次回作を期待しての交代も考えられる。なぜならタイトルがFIRSTだし、そうするとセカンドやサード、つまり続編を期待してしまうからだ。)特に最後の赤城からのロングパス改め流川へのパスからのドライブ、桜木へのラストパスそしてブザービータの逆転勝利までの3分以上あっただろうか、無音状態。今まで見てきた映画の中で初めての長さ。でもそれが観客には記憶に深く残るシーンになることは間違いない。だって現にこうやってここに記しているのだから。ぜひ映画のスクリーンで楽しんできてもらえればと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。