映画の内容を要約すると、主人公の少年[眞人(まひと)]が父親の再婚相手を母親として受け入れるまで、の物語です。
タイトルにもなっている『君たちはどう生きるか』は吉野源三郎の小説のタイトルであるが、劇中では母親が眞人(まひと)にこの小説を贈っている。
私の感想であるが、異世界ジブリかな?今回の作品はおそらく、大ヒットはしないのではないか。なぜなら万人受けではないからだ。ただし、これまで宮崎作品を観てきた人たちなら、これまでの作品が思い出されて、不思議な感じになる。やはり、「母親」への愛は不変のテーマである。また、主人公と少女、空への憧れも変わっていない。今回は飛行機ではなく、鳥だが。少し内容に飽きてきた頃、「ワラワラ」という白くて丸いキャラが出てきたり、刃物を持ったインコ人間が出てきたりする。そこから一気にこれどうやって終わらせるの?と心配になってしまうが、最後はきちんと私でもわかるように、「ああ、そうだったのか」と理解できた。
とにかく、こだわりがぎゅうぎゅうに詰まっている。開始直後の眞人が下駄を脱ぐシーンや竹で作った弓矢がうまく飛ばない様子とか、実際に体験していないと描けない画である。私と同じ中高年は喜んで観ていたのではないか。若い人で都会育ちの人は、退屈だったのではないかと観客なのに心配してしまった。
最後は米津玄師の歌でエンドロールだった。生と死、現実とファンタジー、未知なるものとの友情、助っ人の女性(ラピュタの女主人のような)など今まで観てきたものを思い出させてもらった。背景や建物、壁紙や調度品に至るまでとにかく目が離せなかった。
以下はメモ書きのようなものであるが、敢えて残しておく。
ペリカン、132(たぶん)の扉、セキセイインコ、父、夏子母さん、母さん(ヒミ)、『地球儀』作詞・作曲・歌:米津玄師、声は山時聡真木村拓哉(特別出演)、柴咲コウ、木村佳乃、風吹ジュン、あいみょん、菅田将暉、阿川佐和子、大竹しのぶ、火野正平、小林薫ほか
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