あにろっくのブログ

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『シン・仮面ライダー』を観てきた。【再掲】

 2023.03.18(土)レイトショーで、『シン・仮面ライダー』を観てきた感想を書こう。観終えた感想をひと言で表すなら「爽やか」であろうか。後腐れがなく観終わった時、スッキリした。見応えがあり面白かった。ただし、PG-12なので小学生以下のお子様が観るときは、保護者の同伴(指導・助言)が必要。なぜなら、血しぶきが上がるからだ。でも、これが本来の仮面ライダーなのである(たぶん)。

 俳優のキャストがよい。1号:池松壮亮、2号:柄本佑、緑川ルリ子:浜辺美波。特に浜辺美波はヒロインとして最適な配役だったと思う。オーグ(怪人)役は、クモオーグ:大森南朋、コウモリオーグ:手塚とおる、サソリオーグ:長澤まさみ、ハチオーグ(ヒロミ):西野七瀬、カマキリ・カメレオンオーグ:本郷奏多、チョウオーグ:森山未來西野七瀬のハチオーグは良かった。エンドロールを見て、松坂桃李が出演されていたことに驚いた。皆さんも探してほしい。斎藤工竹野内豊もしっかり脇を固めて、いい味を出していた。

 音楽も良い。新しい曲もありつつ、『仮面ライダー』で流れていたBGM、リメイクなのか、リマスターなのか詳しいことは知らないが、「そうそう、昔、TVシリーズで流れていたよな〜」と懐かしかった。エンドロールで流れる子門真人の唄もあったのが良かった。最後に流れた「かえってくるライダー」の選曲センスに脱帽。

 戦闘シーンやアクションは、見たことのない速さで良かった。思わず、『鬼滅の刃』の戦いの場面を思い出してしまった。また、バイクの走行シーンもライダーの走りと、ショッカーの走り、特にショッカーの走りが集団で一列になって走っているところなんかは、昆虫っぽさが出ていてこだわりが感じられた。あとは、1号のマスクがメモリー装置のようになっていて、ルリ子の遺言や兄のチョウオーグ(森山未來)への伝言に使用されていた(まるでVRゴーグルのような使い方だったのは印象的だった)。パソコンの画面を見て目でインストールする場面もあったりした。ベルトやサイクロン号のデザインもいいですよね。こうあるべき、という特徴がしっかりデザインに落とし込まれていたと思った。ライダーキックや変身ポーズ(決めポーズ)も良かった。実際に2号の変身指導は庵野さんがやったとか!道理で。

 庵野さんが監督されただけあって、カメラワーク、列車や線路、工場プラント、証拠隠滅のため登場人物が泡になってしまうところとか、エヴァから庵野秀明を知った方はどこもかしこもエヴァ味が感じられたはず(もちろん私も)。好きだったのは洗濯物を干す白いロープ越しに、撮影しているカットやルリ子のビデオレター的なシーンでカラスの声が入ったものをそのまま使用しているのは流石だなと感じた。

 最後に、私が見ていたTVシリーズ仮面ライダーは再放送だったし、カッコいいだけの理由で見ていた。どちらかと言うとV3やアマゾンが好きだったので、1号や2号には関心がいかなかった。でも『シン・仮面ライダー』を観て、子供の頃の懐かしい記憶が蘇ったし、懐かしさだけではなく現代に合わせた怪人やライダー、サイクロン号、しいてはロゴに至るまでのデザインや表現に生誕50周年の思いが込められていたと思う。マスクをしてセリフを言っているので、時々何を言っているのか聞きづらいのも気にならない、むしろそれが自然だよねという感覚だった。とにかく2時間があっという間だった。もう一度観たい作品なのは間違いない。


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